ブログ説明

ひどい耳鳴りのためTRT療法を体験
その後、難聴は進行して、ほぼ聞こえず。でも耳鳴りだけは聞こえる(笑)
アブミ骨手術ができるということで、その体験談も書きます。
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2026年6月17日水曜日

難聴悪化で、アブミ骨手術(メインページ、目次)

私の耳鳴りのイメージ 常にこれくらいうるさい

この図のような感じの耳鳴りを抱えて生きています。

耳鳴りも難聴とともに悪化。左ではキーンとジャットエンジンのような音がして、右は脈拍が消防車の半鐘の音のようにガンガンなっています。

これでも、気にせずに生きていられるのは、TRT療法で慣れていたからかなと思ったりしております。


耳鳴りは慣れればなんとかなるものです。無視すれば良いだけ。気にしなければ良いだけ。

耳鳴りはなんとかなっても、難聴は我慢とか工夫でなんとかなるものですないです。

耳鳴りがひどくても、聞こえている人はまだ幸せだよ。

私は、シャワーを浴びているとき(補聴器は外している)は、シャワーの水の音さえ聞こえない。

補聴器を使って、聴力損失がだいたい30dBくらいまで上げています。これがだいたい80歳台で「耳が聞こえにくくなった」と言っている人くらいの聞こえです。


 しばらく放置していたブログですが、最近、アブミ骨手術を受けたので、その経過とかを記録していきたいと思います。

身体障害者(聴覚障害)4級です。


同様な方へのご参考として。


更新

耳鳴りから始まり、難聴は徐々に進行し、6年ほど前からは両耳に常時補聴器を使用しています。コストコさんの補聴器はお安いので良いです。


これまで経過

 30歳代の頃

振り返ってみれば30代ぐらいの時から少し聴力が下がってきた傾向があります。

30歳代後半でひどい耳鳴りが気になり始め、TRT療法などを受けています。耳鳴りが減ったわけではないのですが、気分的には楽になったと思います。

ただこの頃は明確な自覚として聴力の低下というのは感じていませんでした。

40歳代の頃

 40歳代後半になって左の耳の聴力低下が気になり始めました。

左耳だけ補聴器を使用しました。ただ常時使用ではなく、特に気になる時だけの使用という感じです。

53歳の春から両耳補聴器

 53歳の春頃から両耳を補聴器を使用するようになりました。聞こえにくい感じはしましたが、補聴器なしでも会話は成立していました。補聴器を使用するとクリアに聞こえたので、両耳補聴器とも常時使用し始めました。

聴力の低下は回復することは難しいものの、とにかく状態は早く把握して悪化させないようにと、半年に一度は耳鼻科に行って聴力検査を受けていました。この結果、徐々に徐々に聴力が低下していっていることが分かりました。

難聴の悪化とともにか、ある日、目眩で倒れ入院

56歳の春、朝起きると頭が揺れる感じ。まっすぐに歩くこともできず、座っているのも大変。めまいが急に襲ってきました。これが目眩というものです。

立つことさえできなかったので、生まれて初めて救急車に乗って救急搬送されて病院へ。このまま10日間入院をしてステロイドを静注することになりました。けれども聴力は解消せず、入院した病院で大学病院の難聴専門医を紹介してもらいました。

この時点で、聴力損失は、左65dB、右70dBほど。

これまでは左耳の方が悪く、右の方は良かったんですが、このめまいの時に急に右の耳が聞こえなくなってしまいました。右耳の聴力損失が30dBほど増えてしまいました。

左右の耳の聞こえ逆転です。



さすが、大学病院です、難聴の原因として耳硬化症という診断。アブミ骨を人工のものに置き換える手術(アブミ骨手術)をしました。

右耳のアブミ骨の1回目はあまり効果がなく、再手術をすることになりました。

再手術の結果もあまり思わしくなく、とりあえずそのまま、逆の左耳の手術をすることになりました。

まあ、こんな感じです。


漫画で日記

アブミ骨手術関連

その他

おいおいと、詳しいことは書いていきたいと思います。



【経過報告】アブミ骨手術3回目・11日目に詰め物を取りました

先日、左耳のアブミ骨手術を受けてから11日目。

止血のために耳の穴に詰めていた綿などを、やっと取ってもらいました。

実はこれで合計3回目の手術です。
ただし、右耳が2回、左耳は今回が初めて、という内訳です。

前回の記事では「2週間後に綿を取ったとき、どれくらい聞こえるかで決まる」と書いていました。
その、運命の瞬間が来た、という感じですね。

アブミ骨手術後、耳の詰め物をとりました


綿を取った直後、「うるさい」くらい聞こえた

詰め物を取ったのは、血が付いているものを抜いただけです。
閉塞していたものがなくなった、というだけなんですけれど。

聞こえは、明らかに良くなりました。

手術の前後を比べると、補聴器をそのままつけると「うるさい」と思うくらい、改善していると感じています。

まだ聴力検査はしていないので、客観的にどれくらい変わったかはわかりません。
次は2ヶ月後の経過観察で、聴力検査をして調べる予定です。


脈動性耳鳴り——左はほぼ解消、右はまだ続いている

手術後に左耳に加わった、心拍に合わせてズシン、ズシンと——映画の中で恐竜が歩いてくるような重い音は、ほぼ解消しました。

でも、今まで通りの耳鳴りが、右耳側で続いています。

心拍に合わせて、工事現場の杭打ち機がドカンと鳴るような音。もしくは、一斗缶をガンガン叩いているような音が、ガンガン響いている感じです。


手術直後の耳鳴りのイメージ


今の耳鳴りのイメージ(恐竜の足がなくなりました)

脈動性耳鳴りというのは、心拍が聞こえてしまうものです。
心拍モニターをずっとつけている感じなので、不整脈などで脈が飛ぶとすぐ気づいてしまって……正直、これだけは超気持ち悪いんですよね。

詰め物を取って聞こえが戻っても、右耳のほうは、まだ解消していません。


半年ぶり? ステレオで音楽が聞こえた

両耳で聞こえるようになったので、補聴器を通してですけれど、音楽をステレオで聴くことができました。

聞こえる方の耳の聴力が少し上がったこともあり、アプリで左側のボリュームを少し下げて、バランスを調整しています。

でも、聞こえに余裕が出たことはあるので。

音楽を聴いたとき、今までは声の大きな主旋律しか聞こえていなかったのですけれど、背景にこんなにたくさん音があるんだな、とまた気づきました。

半年ぶりのステレオ、ですね。


聴力検査、してほしい派です

手術後はしばらく経過が落ち着かないので、「そう頻繁に聴力検査をしても意味がないだろう」ということで、今の先生はあまり聴力検査をしません。

過剰検査をしない、というのは良い医者だと思うんですけど。

私的には、いっぱいデータを見たいから、してほしいな、という感じがします(笑)。

2ヶ月後も「どうする?」と聞かれたので、「検査しましょう」と言って、検査を入れてもらいました。


何より嬉しいのは、普通にお風呂に入れること

耳の詰め物を取って、何より嬉しいのは、普通にお風呂に入れることです。

いつもお風呂に入っていて感じることはないと思うのですが、普通は耳の中が濡れるなんてことはないので、普段は気にしなくていいんですよね。

しかし、耳の中に綿を詰めていれば、そこに水が付くと染み込んでいって、耳の奥にまで入っちゃうんです。

お風呂の水が奥まで染み込んで、傷口の上にあると嫌じゃないですか。

なので、濡らさないようにめちゃめちゃ厳重にテープを貼ったりして、防水してからお風呂に入っていましたけど。

それをしなくていいのが、めちゃめちゃ楽です。

綿を詰めていなければ、普通にお風呂に入る分には中が濡れることはほぼないですからね。
多少水がしっとりするので、綿棒で入り口付近だけ軽く拭うようにしています。


詰め物をしていると、耳が蒸れる

季節はまだ夏真っ盛りではないんですけど、だんだん暑くなってきて。

詰め物をしていると耳がやはり蒸れるので、痒いんですよね。

詰め物の綿を取ったところで、耳の穴の中を掻くわけにはいかないんですけれど、通気が良くなると気持ちが良いです。
ありがたいことですね。


補聴器と過ごす夏の、いつもの戦い

でも、私の場合は起きている間は必ず補聴器をして生きているので、夏になるとやはり耳は蒸れます。

汗をかくような作業も、あまりしたくないです。
耳の中に汗をかくのが、はっきりわかります。

しょっちゅう補聴器を外して乾かして、耳の穴を乾かして、少しだけ綿棒などで拭いつつ、という過ごし方をする夏です。

補聴器をするのは、結構大変です。

冬は寒くて電池がヘタって聞こえなくなるし。
夏は蒸れて暑いし。

良いことはないんですけど、使わなきゃ音が聞こえなくて生きていけないので、仕方がなく使います。


これから

2ヶ月後の定期受診で、聴力検査の結果が出ます。
数字でどれくらい変わったか、楽しみにしています。

同じように耳のことで悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。

※医療の内容は私個人の体験記です。治療方針は必ず医師にご相談ください。




2026年6月7日日曜日

左耳のアブミ骨手術を行いました

 先日、左耳のアブミ骨手術をしてきました。

実はこれで、合計3回目です。


右耳から始まった、長い道のり

まずは右耳を1回やりました。
経過が良くなくて、2回目をやった、という流れです。

一旦は良くなったんですけど、そのあと感音難聴が悪化して、右耳はほとんど聞こえなくなりました。
聴力損失は 95dB ぐらいまでいっています。

これくらい悪いと、補聴器をしても会話はほとんど成立しません。


左耳を手術することにした理由

そこで、まだマシな方の左耳をどうするか、検討しました。

「良い方」と言っても、聴力損失は 80dB ぐらいありますけどね。

検討のなかで、こんな不安もありました。
「こちらを手術して経過が悪くなったら、本当に両方聞こえなくなるのでは?」と。

ただ、このまま放置しても耳硬化症が悪化して難聴が進みそうだし、手術をしてもこれ以上悪くなる余地(悪くなり代)も少ない、という判断で、手術をすることにしました。

手術直後の今は、止血のために左耳に綿が詰められていて、補聴器も使えません。
この状態だと、本来はほとんど聞こえないはずです。

右耳に補聴器を入れているだけなので、会話が全く成立しないはず、という状況でした。


手術の1ヶ月前、テニス肘の話

手術の1ヶ月前、テニス肘が悪くて、近所のクリニックでトリガーポイント注射をしてもらいました。

トリガーポイント注射というのは、少量の麻酔を肘の痛い部分に注入して、痛みを和らげるものです。
そのクリニックでは、オプションで 500円 追加すると、炎症を抑えるステロイド剤(デカドロン)を入れてくれます。

私はステロイド剤に拒絶感がないので、「500円で入れて」とお願いしました。

肘の診断のときにレントゲンを撮ったところ、腱の一部が石灰化していると言われました。
腱の一部に石灰質がついて固まってしまう、という現象ですね。

耳硬化症も、アブミ骨の根元が硬化(石灰化)するものです。
「硬化(石灰化)」という言葉だけ見ると、なんだか似ている気がします。
実際の現象は、ちょっと違うらしいんですけどね。


ピップエレキバンを貼った、軽い気持ちの実験

テニス肘のところにピップエレキバン*を貼りました。
私、磁石がとても効くタイプなので、思い立って貼った、という感じです。

そのとき、「テニス肘にも効くんだから、同じ石灰化なんだから耳にも効くんじゃね?」なんて、軽い気持ちで思いまして(笑)、耳の根元にもピップエレキバンを貼ってみました。

2日後。

右耳が、補聴器を使えば会話できる程度に聞こえるようになっていたのです。

正直、信じられない話だと思います。

これまで、補聴器の起動音自体が、右耳では蚊のささやきのような小さな音にしか聞こえなかったのが、ちょいとうるさいぐらいになっています。

ピップエレキバンとステロイド剤を同時にやったので、「ステロイド剤の効果なのかな?」と感じました。
肘に局所注射したとはいえ、ステロイドが血流に乗って全身に回ることは考えられるので、そのせいで聴力が改善された、とも考えられます。

ただ、ステロイド剤の効果はだいたい2週間ぐらいで消える、と思っていたんです。
なぜか、現在もその改善効果が続いています。

*正確にはピップエレキバンではなくて、100均で買った強力なネオジウム磁石をテープで貼り付けました。

3週間後の悪化と、もう一度の検証

3週間ぐらい経ったところで、聴力が一旦、前のように悪くなりました。
「ステロイド剤の効果が消えたのか」と思いました。まあ、当然ですよね。

その頃にはピップエレキバンも、正直、面倒になって3日以上貼っていませんでした。

そこで「もしここで貼って聴力が改善したら、ステロイドじゃなくてピップエレキバンなんだな」などと、冗談半分で貼ってみました。

すると、朝起きると聴力が改善していたのです。

信じられない話なんですが、現在は手術後で、右耳も完全に聞こえているわけではないんですけど、かろうじてですが人と会話をすることができます。


ステレオで音楽が聞こえた、半年ぶり

この謎の改善効果がなければ、どうなっていたか。

左耳はほとんど聞こえていないので、補聴器から音楽を入れても、ステレオには聞こえない日々が半年続いていました。

現実世界の音は、音の位置の推定ができる程度には役に立っていたような感じでしたけど、音楽を「ステレオ」という感じで楽しむことはできませんでした。

改善効果のあとは、右耳も左耳に近い程度に聞こえるので、なんとこの間、ステレオで音楽が楽しめました。
半年ぶりの音楽、ですね。

奇跡的な結果を得た、という感じです。
現在は左耳の手術をして、その結果待ちです。

結果は、2週間後ぐらいに病院で止血用の綿を取ったとき、どれくらい聞こえるかで決まります。
楽しみにしています。


今の耳鳴りと、手術後の体調

ただ、今のところ耳鳴りが増えています。

今までは——

  • 右側:心拍に合わせて、工事用の杭打ち機がドカンと鳴る音。もしくは、一斗缶をガンガン叩いているような音
  • 左側:ジェット機の騒音のようなキーンという音

に加えて、今回手術した左耳には、心拍に合わせてズシン、ズシンと、映画の中で恐竜が歩いてくるような重い音が響いています。
耳鳴りの種類が、1つ増えた、という感じですね。

しんどいと思えばしんどいですが、それは仕方がないことだと思います。

脈動性耳鳴りというのは、心拍が聞こえてしまうものです。
心拍モニターをずっとつけている感じなので、不整脈などで脈が飛ぶとすぐに気づいてしまって、これだけは正直、超気持ち悪いんですよね。

今の耳鳴りのイメージ


麻酔覚醒時の吐き気

今回の手術では、麻酔が覚めたときに吐き気でかなり気分が悪くて、意識も少し錯乱してしまいました。
「この超気分悪いので死にたい」なんて、一瞬だけ思いました(笑)。

ただ、吐き気止めの点滴はすごいですね。
ほんの30分ほどで、この強烈な吐き気が止まって、その後は落ち着いて過ごすことができました。

耳は動かす場所ではないので、手術後の痛みはほとんど感じませんでした。
めまいや味覚障害、顔面神経麻痺といった後遺症も、今のところはありません。

吐き気の原因が、耳をいじったからなのか、鎮痛剤のフェンタニルなのかは、よくわかりません。
昔、鼻の手術をしたときにはフェンタニルを使っていなくて、麻酔が覚めるときは全く気分悪くなかったんですよね。

4コマ漫画はこの手術直後の苦しさを表しています。




入院スケジュール

参考までに今回の入院について。

入院は 3泊4日 でした。

  • 手術前日:入院、麻酔準備の管理など
  • 翌日:手術
  • 手術の翌日:抗生剤などの点滴
  • 手術の翌々日:退院

結果が出るまで、約2週間待つところです。
同じように耳のことで悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。

※医療の内容は私個人の体験記です。治療方針は必ず医師にご相談ください。

2026年1月12日月曜日

耳鳴りは「体調のセンサー」?早めの休息で完全復活!

こんばんは。 昨日は少し体調を崩しかけていたのですが、早めに休んだおかげで、今日はすっかり元気に復帰しました!

やっぱり「おかしいなと思ったらすぐ寝る」というのは、最高の養生ですね。

耳鳴りのおかけで体調不良を早期発見、早期回復


身体が教えてくれる「小さなサイン」

私は普段から耳鳴りがあり、自分の脈拍が常に耳元で聞こえているような状態です(拍動性耳鳴)。 実はこれ、不便なことばかりではありません。

昨日の昼食後、座ってリラックスしているはずなのに、「なんだかいつもより脈のテンポが速いな」と気づきました。

気になってスマートバンドで確認してみると、案の定、安静時なのに脈拍が上がっています。

矢印の部分、動いていないのに落ちない脈拍


私の経験上、風邪を引くときはいつもこのパターンなんです。

  1. まず脈拍が上がる

  2. だるさを感じ始める

  3. そのまま放置すると発熱する

「耳鳴り」が味方をしてくれた夜

自覚症状(だるさや熱っぽさ)が出る前に、耳鳴りを通じて「脈拍の変化」という初期サインに気づけるのは、ある種のリスク管理かもしれません。

「これはマズイ」と判断して、昨日は即座に布団に入りました。 結局、一晩でいつもの2日分にあたる10時間も泥のように眠りました。

今朝、スマートバンドの記録をチェックしてみると、夜中の午前2時半ごろには脈拍が正常値までスッと下がっていました。私の体が一生懸命、ウイルス(?)と戦って勝ってくれた証拠ですね。

矢印部分、寝ているのに高い脈拍。でも2時半頃には落ち着いてます。


悪いことばかりじゃない

普段は煩わしく感じることもある耳鳴りですが、今回ばかりは「優秀なセンサー」として役に立ってくれました。

「耳鳴りだって、たまにはいい仕事するじゃない」

そんな風に、自分の体とうまく付き合っていけたらいいなと思った一日でした。 皆さんも、冷え込む時期ですので、少しでも違和感があったら早めに休んでくださいね。 


脈拍の変化に早く気付ける、たまには耳鳴りも役に立ちます


2025年12月21日日曜日

補聴器を外せば「静寂」が訪れる、という誤解について

 「耳が聞こえにくいなら、補聴器を外せば静かになってぐっすり眠れるんでしょ?」

時々、そんな風に聞かれることがあります。 確かに、外からの音を遮断するという意味では、そう思うのも無理はありません。

でも、現実に訪れるのは、そんな穏やかな世界ではありません。 私の耳から補聴器を外した瞬間に広がるのは、「草原のような穏やかな静けさ」ではないのです。

重度難聴な人って、補聴器外しても静かじゃないんですよ


耳の中の「ジェット機」と「鉄道の高架下」

補聴器を外した私の世界は、静かどころか、むしろ「激しい騒音」に包まれています。

いわゆる「耳鳴り」なのですが、その音量は想像を絶するものです。 例えるなら、鉄道の高架下に立っているような、あるいはジェット機のエンジン音が間近で鳴り響いているような、そんな凄まじい爆音です。

そこに「工事現場の杭打機のような音」のような響きがガンガンと加わります。 何も聞こえないのではなく、耳の中だけで鳴り続ける止まない嵐。それが、補聴器を使っていないときの私の日常の正体です。

騒音の中でも、何とか外の音を聴くために

そんな騒音だらけの世界の中でも、何とか外の音を聴くために、私は補聴器をつけます。

補聴器をつけるとどうなるか。 耳の中の騒音が消えるわけではありません。

補聴器を通して入ってくる「外の音」が、耳の中で鳴り響く「内なる騒音」に打ち勝つことで、ようやく私の元に届くのです。 正確には、内側の音に負けないくらいの音量で、外の世界の音(人の声や街の音)を届けてくれている。そんな感覚です。

皮肉な話ですが、補聴器をつけて初めて、私は内側の激しい騒音の中で戦いながら、なんとか外の音を識別し、世界とつながることができるのです。

誰にも見えない「音の戦い」

「補聴器を外すと何も聞こえないんだから、静かでいいね」

そんな風に言われるような環境でも、私の頭の中では常に激しい音の戦いが行われています。

もし、あなたの周りに難聴の方がいて、ふと疲れた表情をしていたら。 それはもしかしたら、外からの音を聴く努力だけでなく、内側の激しい騒音と戦い続けているからかもしれません。

「聞こえない」ということは「静か」と同義ではない。 この少し不思議で、けれど切実な私の日常が、誰かの理解のきっかけになれば嬉しいです。


補聴器を外しても「静か」じゃないのよ


2012年10月30日火曜日

Seesaaブログから引越しました

本日、Seesaaブログから引越しました。

引っ越したといっても、書くことはあまりないのですけれど。
せっかくなので記録を置いておこうかなと思いましたので。

今日は耳鼻科に行って来ました。

聴力検査の結果は、当たり前だけれど、良くなることなく悪い。

まあ、聴力は良くなっていませんが、耳鳴りもそれなりですね。

体調が悪いとき、耳鳴りを気にしたときには、耳鳴りはあります。

でも、TRT療法を始めた時のように、耳鳴りで苦しいことはありません。

ああっ、今日は耳鳴りがあるわぁぁぁ。

っ程度に感じるだけ。

多くの時間は、耳鳴りに全く気づくことなく過ごしています。

2012年2月9日木曜日

TRT療法7ヶ月目の方からメールを頂きました。返事をさせて頂きましたが、多くの人の参考のためにブログにも書きます。

7ヶ月ですか、大変な頃ですよね
私も1年経つ頃は「本当に効くのかな」とかよく思いました。

自分に効果が現実に出ていないのに、「きっと効果がでるはずだ」と信じるなんてとてもできないと思います。
人間、自分の実体験に基づいて受け入れられることを信じていくのが普通だと思います。
これを逆にして「効果が出るためには信じなきゃ」と信じる事を先行してしまうと、これはもう宗教、信仰の世界だと思います。

信仰心を否定するものではないですが、そうでない者に、そうすべき、と強いるのは苦しいだけだと思うのです。

私なんか、普通の人間ですので、続けられた理由は
「TRT療法の機械が高かったから、やめるともったいない」
という、とても、とても世俗的な理由で続けていたように思います。


さてさて、私は医者ではありません。
専門医ならばいろいろな症例にあたり、もっと適格なことを言えるかもしれませんが
一体験者にすぎないので、私の体験を思い出して書くくらいしかできません。

私の場合は、静かなところほど苦しい耳鳴りでした。
もちろん、就寝前というのが最も静かなものなので、最悪でしたね。

今、たった今はと言えば、耳鳴りはあります。
だって、耳鳴りのことを書いているので、耳鳴りに意識が向きます。
するとやはり「耳鳴りはあります」。今でも。

でも、間違いなく言えることは、以前の頃のように
「もう、この首から上を外して捨ててしまいたい」とか
「頭が割れ、気が狂う」とか
耳鳴りからそんなことは思わなくなりました。

ちなみに、耳鳴りに意識があるから、耳鳴りがあると気づくのですが、
他のことをやり始めると、耳鳴りの存在を全く気にしてしません。
これも寝る前も同じです。
耳鳴りで眠れないということはないですね。

私の場合は、静かなところの方が耳鳴りが辛かったので、
「ピーっ」という高音の耳鳴りだけを感じるより、
TRT療法器具のホワイトノイズを背景にして耳鳴りを聞いたほうがマシでした。
というか、マシに感じるようになりました。
(でも、そうなったのは1年くらい経過後だったように思いますが)

こうなれば、TRT療法を続けるのは、かなり楽になりましたし、疑問も少なくなりました。
少なくとも、耳鳴りが大変なときに、つければ楽になるのだから、これだけで儲けものだと思いましたし。

そんなこんなで、それからさらに同じくらい期間を掛けて、だんだんとTRT療法の器具をつける時間が短くなり
(要するに、つけるのが面倒になったのですが、耳鳴りより面倒の方が勝るというのは、大きな事ですよね、
それだけ耳鳴りが楽になったのですから)
とうとう、TRT療法器具を全然付けなくなりました。


参考になるかどうかはわかりませんが、
良くなることをお祈りしております。

2011年10月23日日曜日

耳鳴りのTRT療法からもう5年経ちます

耳鳴りが酷くTRT療法を受けてからもう5年経ちます。

ブログにコメントで質問を受けたので、久々にブログに記載します。


TRT療法で耳鳴りが完全に無くなったかというは、そうではありません。
「有るか無いか」と問われれば、「有ります」と答えます。

しかも、やはり「ほとんどいつもあります」ね。気がついたときには。


ただ、「耳鳴りが気になって辛い」という状態は、よほど体調がわるい時とかだけで、こういうことはほとんどなくなりました。

ほとんどいつも、普段の状態では「耳鳴りをまったく気にしなくなりました。(気にならなくなりました)」
「耳鳴りの存在を忘れている。(忘れていられる)」。というのが正解でしょう。


「耳鳴りはどう?」と聞かれた瞬間に、人間というものは耳鳴りに意識が向くので、こうした時は「耳鳴りは有るなあ」と感じます。しかし、それ以外の時は、耳鳴りがあることに気づきません。

TRT療法については、それから5年が経過していますが、元に戻る(耳鳴りがひどい状態)こともなく、経過は安定しています。


確かに、TRT療法は長く期間が掛かり、費用も掛かります。期間が長いということは、人により効果の出方も、効果が現れる時期も大きく異なるでしょう。
なので、途中で「えーい、こんなコトしてても効果があるのか」と思うこともしばしばでしょう。私もそうでした。

でも、効果は徐々に長い期間を掛けて、いつの間にかやってくる。そんな感じです。かなり昔を振り返って思い出せば、「あの、最悪の頃よりマシになったなぁ」と、それくらいの感覚です。

でも、結果的に、よくなりました。私の場合はね。
とても、とてもありがたいことです。