先日、左耳のアブミ骨手術をしてきました。
実はこれで、合計3回目です。
右耳から始まった、長い道のり
まずは右耳を1回やりました。
経過が良くなくて、2回目をやった、という流れです。
一旦は良くなったんですけど、そのあと感音難聴が悪化して、右耳はほとんど聞こえなくなりました。
聴力損失は 95dB ぐらいまでいっています。
これくらい悪いと、補聴器をしても会話はほとんど成立しません。
左耳を手術することにした理由
そこで、まだマシな方の左耳をどうするか、検討しました。
「良い方」と言っても、聴力損失は 80dB ぐらいありますけどね。
検討のなかで、こんな不安もありました。
「こちらを手術して経過が悪くなったら、本当に両方聞こえなくなるのでは?」と。
ただ、このまま放置しても耳硬化症が悪化して難聴が進みそうだし、手術をしてもこれ以上悪くなる余地(悪くなり代)も少ない、という判断で、手術をすることにしました。
手術直後の今は、止血のために左耳に綿が詰められていて、補聴器も使えません。
この状態だと、本来はほとんど聞こえないはずです。
右耳に補聴器を入れているだけなので、会話が全く成立しないはず、という状況でした。
手術の1ヶ月前、テニス肘の話
手術の1ヶ月前、テニス肘が悪くて、近所のクリニックでトリガーポイント注射をしてもらいました。
トリガーポイント注射というのは、少量の麻酔を肘の痛い部分に注入して、痛みを和らげるものです。
そのクリニックでは、オプションで 500円 追加すると、炎症を抑えるステロイド剤(デカドロン)を入れてくれます。
私はステロイド剤に拒絶感がないので、「500円で入れて」とお願いしました。
肘の診断のときにレントゲンを撮ったところ、腱の一部が石灰化していると言われました。
腱の一部に石灰質がついて固まってしまう、という現象ですね。
耳硬化症も、アブミ骨の根元が硬化(石灰化)するものです。
「硬化(石灰化)」という言葉だけ見ると、なんだか似ている気がします。
実際の現象は、ちょっと違うらしいんですけどね。
ピップエレキバンを貼った、軽い気持ちの実験
テニス肘のところにピップエレキバン*を貼りました。
私、磁石がとても効くタイプなので、思い立って貼った、という感じです。
そのとき、「テニス肘にも効くんだから、同じ石灰化なんだから耳にも効くんじゃね?」なんて、軽い気持ちで思いまして(笑)、耳の根元にもピップエレキバンを貼ってみました。
2日後。
右耳が、補聴器を使えば会話できる程度に聞こえるようになっていたのです。
正直、信じられない話だと思います。
これまで、補聴器の起動音自体が、右耳では蚊のささやきのような小さな音にしか聞こえなかったのが、ちょいとうるさいぐらいになっています。
ピップエレキバンとステロイド剤を同時にやったので、「ステロイド剤の効果なのかな?」と感じました。
肘に局所注射したとはいえ、ステロイドが血流に乗って全身に回ることは考えられるので、そのせいで聴力が改善された、とも考えられます。
ただ、ステロイド剤の効果はだいたい2週間ぐらいで消える、と思っていたんです。
なぜか、現在もその改善効果が続いています。
*正確にはピップエレキバンではなくて、100均で買った強力なネオジウム磁石をテープで貼り付けました。
3週間後の悪化と、もう一度の検証
3週間ぐらい経ったところで、聴力が一旦、前のように悪くなりました。
「ステロイド剤の効果が消えたのか」と思いました。まあ、当然ですよね。
その頃にはピップエレキバンも、正直、面倒になって3日以上貼っていませんでした。
そこで「もしここで貼って聴力が改善したら、ステロイドじゃなくてピップエレキバンなんだな」などと、冗談半分で貼ってみました。
すると、朝起きると聴力が改善していたのです。
信じられない話なんですが、現在は手術後で、右耳も完全に聞こえているわけではないんですけど、かろうじてですが人と会話をすることができます。
ステレオで音楽が聞こえた、半年ぶり
この謎の改善効果がなければ、どうなっていたか。
左耳はほとんど聞こえていないので、補聴器から音楽を入れても、ステレオには聞こえない日々が半年続いていました。
現実世界の音は、音の位置の推定ができる程度には役に立っていたような感じでしたけど、音楽を「ステレオ」という感じで楽しむことはできませんでした。
改善効果のあとは、右耳も左耳に近い程度に聞こえるので、なんとこの間、ステレオで音楽が楽しめました。
半年ぶりの音楽、ですね。
奇跡的な結果を得た、という感じです。
現在は左耳の手術をして、その結果待ちです。
結果は、2週間後ぐらいに病院で止血用の綿を取ったとき、どれくらい聞こえるかで決まります。
楽しみにしています。
今の耳鳴りと、手術後の体調
ただ、今のところ耳鳴りが増えています。
今までは——
- 右側:心拍に合わせて、工事用の杭打ち機がドカンと鳴る音。もしくは、一斗缶をガンガン叩いているような音
- 左側:ジェット機の騒音のようなキーンという音
に加えて、今回手術した左耳には、心拍に合わせてズシン、ズシンと、映画の中で恐竜が歩いてくるような重い音が響いています。
耳鳴りの種類が、1つ増えた、という感じですね。
しんどいと思えばしんどいですが、それは仕方がないことだと思います。
脈動性耳鳴りというのは、心拍が聞こえてしまうものです。
心拍モニターをずっとつけている感じなので、不整脈などで脈が飛ぶとすぐに気づいてしまって、これだけは正直、超気持ち悪いんですよね。
| 今の耳鳴りのイメージ |
麻酔覚醒時の吐き気
今回の手術では、麻酔が覚めたときに吐き気でかなり気分が悪くて、意識も少し錯乱してしまいました。
「この超気分悪いので死にたい」なんて、一瞬だけ思いました(笑)。
ただ、吐き気止めの点滴はすごいですね。
ほんの30分ほどで、この強烈な吐き気が止まって、その後は落ち着いて過ごすことができました。
耳は動かす場所ではないので、手術後の痛みはほとんど感じませんでした。
めまいや味覚障害、顔面神経麻痺といった後遺症も、今のところはありません。
吐き気の原因が、耳をいじったからなのか、鎮痛剤のフェンタニルなのかは、よくわかりません。
昔、鼻の手術をしたときにはフェンタニルを使っていなくて、麻酔が覚めるときは全く気分悪くなかったんですよね。
4コマ漫画はこの手術直後の苦しさを表しています。
入院スケジュール
参考までに今回の入院について。
入院は 3泊4日 でした。
- 手術前日:入院、麻酔準備の管理など
- 翌日:手術
- 手術の翌日:抗生剤などの点滴
- 手術の翌々日:退院
結果が出るまで、約2週間待つところです。
同じように耳のことで悩んでいる方がいたら、少しでも参考になればうれしいです。
※医療の内容は私個人の体験記です。治療方針は必ず医師にご相談ください。
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