皆さんは毎朝、どのようにして目を覚ましていますか? 多くの方は、スマートフォンのアラーム音や、目覚まし時計の「ピピピ」という音で一日を始めるのではないでしょうか。
聴覚障害を持つ私にとって、朝の目覚めには少し特殊なハードルがあります。今日は、日常生活の中で「実は使えないもの」と、その不便さをどう補っているかについてお話ししようと思います。
| ウェアラブルスマートバンドが目覚ましの命綱 |
枕元で鳴り響く音も、私には届かない
私は寝る時、補聴器を外します。物理的に耳のスイッチをオフにするような感覚で、周囲の音は一切聞こえなくなります。そのため、どんなに大きな音で鳴る目覚まし時計をセットしても、私を現実の世界へ引き戻してはくれません。
よく「振動タイプの目覚まし時計」という解決策が挙げられます。強力なバイブレーションで起こしてくれる機械ですが、これも意外と一筋縄ではいきません。枕の下に置いていても、寝返りを打って位置がずれてしまうと、もう効果がなくなってしまうからです。
腕に伝わる小さな振動が「命綱」
今の私にとって、本当の意味での目覚まし時計——いわば「命綱」となっているのは、スマートウォッチやリストバンドの振動機能です。
手首に直接巻き付いているので、寝相が悪くても場所がずれることはありません。この小さな振動だけが、唯一確実に私を朝へ連れ出してくれる手段です。
「もしも」に備える、ホテルでの習慣
ただ、どうしても拭えない不安もあります。それは「寝ている時の火災報知器」です。
特にビジネスホテルのシングルルームなどに一人で泊まっているとき。もし深夜に火災が起きて警報が鳴り響いても、補聴器を外している私には全く聞こえません。「きっと火事になったら逃げ遅れてしまうのだろうな」という不安が、常に頭の片隅にあります。
そのため、宿泊する際にはできる限りの自衛策として、**「可能な限り下層階のお部屋を」**とリクエストするようにしています。万が一の際、少しでも早く外へ避難できるようにとの思いからです。
| 寝ているときの工夫 |
音という情報が遮断された世界で、安全を確保しながら過ごすには工夫が欠かせません。「音」が前提の社会の中で、どうすればもっと安心して眠れるようになるのか。そんなことを考えながら、今日もリストバンドを腕に巻いて眠りにつきます。
この記事を通して、当たり前だと思われている「音」の役割について、少しでも想像を広げていただけたら嬉しいです。
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