ブログ説明

ひどい耳鳴りのためTRT療法を体験
その後、難聴は進行して、ほぼ聞こえず。でも耳鳴りだけは聞こえる(笑)
アブミ骨手術ができるということで、その体験談も書きます。
ラベル 聴覚 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 聴覚 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年12月10日水曜日

✈️ 空港の電子音に潜む無関心:中部国際空港で露呈したアクセシビリティの盲点

先日、中部国際空港セントレアを利用した際に遭遇した、ある自動販売機での体験を通じて、社会に残る「音のバリア」について深く考察させられました。

私はスマートフォンのアンケートに当選し、無料でドリンクと引き換えられるQRコードを入手しました。このささやかな幸運に心躍らせながら、意気揚々と対象の自販機に向かいました。

耳が聞こえない人の自販機の悲劇という4コマ漫画


認証完了の「無音」が生む混乱

自販機に備え付けられたリーダーにQRコードをかざすと、機械からは認証完了を知らせるはずの「ピッ」という軽快な電子音が鳴り響きます。健聴者にとっては瞬時に次の操作へ移るための重要な合図ですが、私にはその音は届きません。

音によるフィードバックがない状況下では、自販機はただ黙々と佇む「無愛想なマシーン」にしか見えません。コードが有効に読み込まれたのか、それともまだ角度が悪いのか、確認する術がないのです。

周囲に他の利用者がいないとはいえ、飛行機への搭乗時間が迫る中、操作に手間取ることへの焦燥感は増すばかりでした。私は不安から「まだ認証されていない」と判断し、何度もコードをかざし直しました。その間、自販機は確実に「ピッ、ピッ」と認証完了の音を立てていたはずです。


予期せぬ商品の出現と設計の非情さ

そして、何度目かの操作の後、予期せぬタイミングで一本の缶飲料が出てきました。出てきたのは私が望んだ商品ではありません。

混乱の原因は、音によるフィードバックの欠如です。私にはQRコードが有効に読み込まれた時点が全く分からなかったため、「商品を選び、ボタンを押す」という一連の操作に移行できていませんでした。

なぜその商品が出てきたのか。有効化後の操作タイムアウトで自動的にデフォルト商品が選択されたのか、あるいは繰り返しのコード操作が高機能ゆえに誤作動を引き起こしたのか、理由は不明です。しかし、原因が何であれ、利用者に操作の現状を伝えようとしない設計が、予期せぬ結果を招いたことは明らかです。

手に取った望まぬ缶を眺めながら、私はこの「音」に依存した設計の非情さを痛感しました。国内外のあらゆる人が利用する公共性の高い空港において、このような設計は、聴覚に障害を持つ人々を極めて不利な状況に置き去りにしていると言わざるを得ません。


高機能な自販機だからこそ求められる最低限の配慮

私たちの社会の多くのインフラは、音を前提に設計されています。操作完了確認音だけの設備は、聴覚障害者にとって操作完了を確認できない状態を意味します。長年の経験から「勘」で済ませることもありますが、それは常に不確実性とストレスを伴います。

セントレアのような国際的なハブ空港が備える高機能な自販機だからこそ、特別な設備を求めるのではなく、せめて標準機能として視覚的な情報をプラスしてほしいと願います。

せめて高機能自販機ではもっと視覚情報が欲しい


QRコード読み取りのような重要なインターフェースにおいては、

  • 視覚的フィードバックの強化: 「読み取り完了」や「商品を選択してください」といったメッセージを、単なる一瞬の点滅ではなく、大きな文字やコントラストの高い色で明確に表示し続けること。

これらは、開発コストを大きく上げることなく実装可能であり、すべての利用者の公平性を確保するための最低限の措置です。今回の小さな体験は、日々の生活の中で聴覚障害者が直面する不便さの氷山の一角です。すべての人にとって利用しやすいインフラが、当たり前の基準となることを強く期待します。


ちなみに、セントレアを非難する意図はありません。

2005年12月19日月曜日

モノラルな日々

 耳鳴り治療のためTCIというノイズ発生装置を装着した日々を過ごしている。このため、それでなくとも聴力が悪いのにさらにノイズで左耳は完全封鎖状態だ。
 まあ、日常生活上は何も支障はない。音の方向というもの、音源らしきものが見えていれば勝手にそちらの方向と解釈してしまうのが人間の脳と聴覚の働きだから・・。

 しかし、音源が見えない・・・というより多数ある場所では勝手が違う。それは駅のコンコースで体験した。ここは音が残響する場所。しかも音源は多数で視覚的には特定不能。要するに聴覚のみで自分と音源の位置関係を把握している数少ない場面のようだ。
 人がその場所にいると、例えば野球放送をステレオで臨場感豊かに聞いているような状態になるのが普通だね。しかし、片耳が完全にふさがると、モノラルな世界になってしまう。野球のステレオ放送を急にモノラル放送に変化したような「不思議」な体験ができてしまった。
 それは、いつもと違う「なーんか変、音が変」という感じ。どうも言葉にするのが難しい体験だ。


2005年12月7日水曜日

TCI装置購入と装着。TRT療法開始だ

今日、日赤医療センターの耳鼻科に行きTCI装置を購入。

 装置の購入は、出入りの補聴器屋さんから直接購入。シーメンスのHPに載っていた装置がそのままの値段なのだ。補聴器屋さんとしてはいい商売だなぁと思う。ちなみに装置は63000円(税込み)で、健康保険は適用外です。所得税の医療控除の対象にはもちろんなっています。領収書を置いておいて、しっかり確定申告しようっと。

 装置を耳に合わせるまでが補聴器屋さんの役目、補聴器の音量を設定したりするのは医者の役目ということらしい。音量(音圧レベル)の設定は矢野先生が直接行ってくれる。あと、30分くらいかけて矢野先生からTRT療法の説明を受ける。なんでも、装置からのノイズをただ聞くだけでは治療効果が上がらず、カウンセリングでTRT療法について説明受けることで治療成績が向上するのだそうだ。

 さて、TCI装置から聞こえる音であるが、これは完全にホワイトノイズである。広帯域のホワイトノイズです。
 ちなみの耳鳴りのする周波数帯域のノイズを聞かせて、耳鳴りを感じなくするマスカー療法についても説明を受けその違いを知りました。
 マスカー療法では、耳鳴りと同じ周波数帯域を持つ雑音(帯域ノイズ)を、耳鳴りが聞こえなくなるくらい高いレベル(音量)で2~4時間聞かせるらしいです。効果はすぐに現れる即効性がありますが、持続性がなく元に戻るそうです。また、高いレベルを聞かせるのでその音そのもので聴覚障害も起きるそうで、最近はやらなくなっているとのこと。

 TRT療法では、耳鳴りの音とは無関係にホワイトノイズで、音量は、耳鳴りとノイズの両方が聞こえる程度にするという。音量(音圧)は85dBを超えないように設計されているから、長時間聞いても聴覚に障害がでることはないのだそうだ。ただ、TRT療法は効果は永続するらしいが、効果が出るまで1年程度かかるのというのが難点ですね。